かぜ症候群や胃腸炎などの急性の疾患から、気管支喘息や肥満などの慢性疾患まで、小児にまつわるよく見られる一般的な疾患の診療にあたっています。 必要があれば、点滴などの治療を行い、入院加療が必要な場合は市内の総合病院への紹介を行っています。 時に、特殊な疾患や診断が困難なケースは大学病院や小児専門病院への紹介も随時行っています。
郡山市の健康診査実施医療機関として4か月・10か月健診を、またその月齢だけでなく、任意(有料)の健診も実施しております。 健診の目的は『発育・発達の適正な評価』『育児環境のチェック』『育児不安の解消』であり、子どもの発育・発達の節目、その時期に合わせて健診は用意されています。
当院では、医師を中心に看護師・保育士・管理栄養士が健診に立ち会い、育児に対するアドバイスや必要な情報の提供・支援をし、お子さんの健康だけでなく、お母さんのさまざまな不安を解消し、楽しく子育てができるよう多方面からサポートいたします。
一般外来とは別に予防接種室専用のクリニックで予防接種を行っています。
<主に取り扱っている定期予防接種(12種類)>
ヒブ/小児用肺炎球菌/B型肝炎/ロタウイルス(ロタリックス1価・ロタテック5価)/4種混合/BCG/MR/水痘/おたふく/日本脳炎/2種混合/子宮頸がん
その他、インフルエンザワクチンや、海外渡航用に必要に合わせて予防接種を行っています。
東日本大震災後、甲状腺疾患の発生にまつわる不安があったため、平成24年1月より、JCHOの横澤保先生(甲状腺専門医)にお越し頂き、隔月で甲状腺診療を行っています。
現在は小児よりも結節性甲状腺腫や慢性甲状腺炎といった成人の治療が中心となっています。 必要に応じて、穿刺吸引検査による細胞診断も行っています。 また福島県が行っている甲状腺検査後の結果に関する相談等にも応じています。
「チェルノブイリ原子力発電所事故後に明らかになった放射線による健康被害として、放射性ヨウ素の内部被ばくによる小児の甲状腺がんが報告されています。 福島県では、チェルノブイリに比べて放射性ヨウ素の被ばく線量が低く、放射線の影響は考えにくいとされていますが、子どもたちの甲状腺の状態を把握し、健康を長期に見守ることを目的に甲状腺検査を実施しています。」
(http://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/kenkocyosa-kojyosen.html [福島県県民健康調査 甲状腺検査について]より転載)
当院では、甲状腺専門医の横澤保医師の協力を頂き、県内ではいち早く協定機関に認定され、平成26年7月より検査受託を開始しました。 随時、県からの依頼の応じて検査を行っています。
検査実績
平成26年 1281件
平成27年 1373件
平成28年 332件
平成29年 153件
平成30年 67件
食生活の変化や活動量の低下など、ライフスタイルの変化により子どもたちの肥満が増えてきました。特に、福島県の子どもたちの体重増加は深刻な問題です。毎年行われている学校保健統計調査でも、県内の肥満傾向児の発生率は47都道府県のうちワースト上位を占めています。肥満は生活習慣病の原因となるものであり、子どもの肥満は大人の肥満のもととも言われています。 年齢が上がるにつれ、肥満解消は難しくなることが分かっており、より早期に改善してあげることが重要です。当院では、小児肥満や子どもの体力・運動能力の低下の危険性を県内外様々な場所で訴え、活動を行っています。地域の子どもたち、保護者の方々に幼少期からの肥満予防や危険性について考える機会を提供し、正しい生活習慣、食習慣、体を動かす楽しさを知っていただければと思っております。成人肥満に移行させないよう、個々に合わせて、無理なく継続が出来る長期的な支援を行っています。
PEP Kids Koriyama(以下:ペップ)は東北最大級の屋内遊び場です。 東日本大震災の年の12月23日に開設され、もうすぐ7歳になります。「郡山の子どもたちを何とかしたい!」と思う多くの関係者の気持ちが一つになり、企画からわずか3カ月という短期間で開設にいたりました。 行政や地元企業の方々の、まさに地域の親心によって出来た施設に、これまで200万人を超える親子が遊びに来てくれています。
子どもにとって、“遊び”は全ての基本です。 遊びを通して、子どもたちは自分の体を上手に動かす能力や人への思いやりを学びます。 しかし、最近ではこうした遊びの重要性が軽んじられ、遊ばない子・遊べない子が急増しています。 一方でゲームやスマホなどのメディアが子どもの日常生活に深く浸透しています。
日に日に厳しくなっていると言われる子どもの育つ環境ですが、ペップでは、今の日本が失ってしまった子ども本来の元気な姿を見ることが出来ます。
ここには遊ぶ「空間」、「時間」、「仲間」と「プレイリーダー」が存在します。プレイリーダーこそペップが誇る最大の特徴であり、彼らは、遊び方を知らない子どもたちをおもしろおかしく遊びにのめり込ませ、そして徐々にその場から身を引いて子どもへ遊びの自主性を持たせる技術を学んでいます。 震災がきっかけとはいえ、ペップは「子どもには遊びが必要である」という当たり前のことに気づかされるきっかけを全国に投げかけ、子どもたちの育つ環境に大きな問いかけとモデルを与えてきました。 こうした遊びの場が子どもにとっては重要なインフラであることを、今後もペップを通して体現していきたいと考えております。
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東日本大震災以降、福島県の子どもたちは肥満傾向児の増加や体力運動能力の低下が問題としてあげられ、今もなお、問題改善の兆しはなかなか見えません。
幼少期の生活習慣は、そのまま大人へと移行することが言われており、この時期に正しい生活習慣を身につけることは、子どもたちの一生を左右すると言っても過言ではありません。
子どもたちが将来、健やかで元気な生活を送るためには、子どもたちを取り巻く大人が協力し、環境を整え、子どもたち自身が適切な生活習慣や知識を獲得するきっかけを提供していくことが重要となってきます。
この事業では、子どもの健康について、医師、管理栄養士、運動の専門家らが連携して教育現場に出向き授業を行っています。 子どもたち自身が楽しみながら正しい知識を身につけ、自ら行動できるように促すための授業を展開しています。
未就学時期から基本的生活習慣(朝ごはんの摂取、食べ物の好き嫌い、早寝早起き、運動習慣など)を身につけることは将来の健康や体力にも影響を及ぼすと言われています。 しかし、必ずしも家庭や教育・保育現場でその認識が共有できているとは限りません。
そこで、健康に関する継続的な啓発活動を通して、子どもたち自身が望ましい生活習慣を学び、自ら実践、生活化できるようになること、家庭と教育・保育に関わる関係者の子どもの健康に関するリテラシーを高め、子どもたちが将来健やかで元気な生活を送ることのできる環境を整えていくことが必要であると考えました。
この事業では、市内幼稚園と連携し、食事・運動・睡眠の大切さについて子どもたちが興味を持つとされるレンジャーショーを継続的に行っています。
・菊池医院の外来待合室に巨大本棚を設置しました。(2019年2月10日)
幼児、乳児、小学生は元より中高生、大人を含め、外来に来た全ての方々が数多くの絵本に触れ、絵本の世界に浸り、深い興味関心を
持っていただけるよう本棚には現在750冊程の絵本や児童書を取り揃えております。今後、冊数も随時、追加予定です。
インスタグラムを通しての絵本紹介も行っております。
また、寺子屋での絵本ふれあい会や待合室による保育士の読み聞かせを行っており、絵本の魅力、可能性を感じていただければと思います。
・4ヵ月、10ヵ月健診では大切な人に絵本を読んでもらう幸福感を味わってもらう、親子でかけがえない時間を共有してもらうことの
きっかけづくりとして、ブックファースト(絵本のプレゼント)を行っています。
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