設立経緯
平成23年3月11日に発生した東日本大震災に関連して発生した放射能汚染により生活環境が大きく変わってしまったふくしまの子どもたち、一見すると平静を装っていますが、実際には依然として根深い不安を抱えた保護者の元で暮らす彼らは、生活環境のみならず、自分自身の将来の心と体の発育発達も気にしなくてはいけない日々を送っています。
前例のない状況下で何とかして子どもを守ろうと立ち上げた「郡山市震災後子どもの心のケアプロジェクト」。 当初は、PTSDの発症予防を目的に心のケアを中心に捉えた活動でしたが、徐々に心のケアだけでは不十分であり、子どもたちの心と体、そして保護者や子どもを取り巻く環境に気を配り、子どもたちが健康的に心と体を育む環境を整える必要性を認識し、法人の設立に至りました。
理事長/菊池信太郎(医療法人仁寿会理事長)
ミッション(果たす使命)
「子どもたちの穏やかな成長を見守り、子どもがいきいきと育つ環境を福島から」
ビジョン(目指す社会像)
「福島から日本の子どもたちを元気にする理想的な子ども成育環境の実現」
事業内容
1.居場所づくり事業(東北最大級の屋内遊び場の設立・運営等)
2.人づくり事業(子育ち・子育て支援人材の育成)
3.調査研究事業(子どもの運動・生活状況・食育環境の調査等)
4.身体のケア事業(親子や指導者向けに食育講演会の実施)
5.心のケア事業(臨床心理士による相談会の実施)
6.周知啓発事業(インターネット上で子育てに関する情報を提供)
受賞歴
○平成25年度 子ども若者育成・子育て支援功労者
内閣総理大臣表彰「子ども・若者育成支援部門」
○一般財団法人 共同通信社 第4回地域再生大賞 特別賞
未曾有の大震災と言われた東日本大震災ですが、その震災は甚大な被害をもたらした天災とその後に引き続いた人災の複合災害です。 過去に例のない誰も経験したことのない状況下で、果たして小児科医として何をすべきか、何ができるのか悩みました。 そして、一人でも多くの子どもたちを守るためには行政とのタイアップが必要との結論に達しました。 行政と協議を行い、郡山市、郡山市教育委員会、郡山医師会が協力して地域の子どもたちを守る活動を始めることになりました。 そして、平成23年3月29日、医師、看護師、臨床心理士、保育士など多岐に渡る職種から19人が集まり、「郡山市震災後子どものケアプロジェクト」を立ち上げました。
「統一性」、「構造性」と「継続性」の3つを柱に掲げ、プロジェクトに関係するメンバーは、同じ目的意識と問題意識を持って活動する共通認識を持ち、同じ方向性で各現場に取り組んで参りました。 子どもたちが安心していられる場所を確保し、PTSDの発症を予防するための対策を講じることから始まった活動ですが、発足から現在に至るまで継続して活動が続けられています。 官・民・専門家がそれぞれの持ち味と強みを生かし、お互いが協力して多くの事業を行ったことは、おそらく被災した他の市町村でも見ることは出来ない取り組みであると思います。
~プロジェクト活動内容~
・絵本の読み聞かせ活動
・心のケアに関する講習会、研修会
・臨床心理士による相談会
・子ども向けイベント開催
・運動実技講習会及び研修会
・放射線・子どもの健康に関する講演
・子どもたちの現状調査と対策
復興庁復興推進委員
平成23年、政府は
①東日本大震災からの復興のための施策の実施状況を審査審議し、必要があると認める場合に内閣総理大臣に意見を述べること、
②内閣総理大臣の諮問に応じて、東日本大震災からの復興に関する重要事項を審査審議し、及びこれに関し必要と認める事項を内閣総理大臣に建議すること、 という二つの事務を司るために、復興庁内に復興推進委員会を設置しました。
当院院長菊池信太郎は、平成25年から同委員会の委員として選任され、提言を行っています。
「新しい東北」の創造に向けて(復興推進委員会「中間とりまとめ」概要)の中で、提案した内容
『元気で健やかな子どもの成長を見守る安心な社会』
・被災地の子どもが抱える課題(運動不足、肥満など)を迅速に解決
・身体運動能力、学ぶ力、たくましく生き抜く力、共に支えあう力、創造性、挑戦性等の 面で最も高い能力をもち、精神面も豊かな子どもを育成
<施策の方向性を踏まえた具体的施策例>
思わず体を動かしたくなる工夫のある遊び場、身体の発達に適した運動のできる全天候型運動場の確保と、プレイリーダーの養成
福島県ではスポーツの推進に関する重要事項を調査・審議するため「福島県スポーツ推進審議会」を設置しており、委員として携わっています。
<議 題>
スポーツ課事業について
東京オリンピック・パラリンピック関連事業について
児童・生徒体力運動能力向上策について
福島県スポーツ推進基本計画の進行管理について
県民の運動・スポーツに関する実態調査について
など
東日本大震災と原発事故により被災した子どもと保護者に対して、災害後のこころのケアと放射線不安に関する支援を継続的に行っています。福島の未来を担う子どものこころとからだの健康をサポートし、地域の活性化を図ります。
1985年の設立以来、福島県内高校生を毎年海外研修に派遣することを主な事業とし、これまで29回にわたり、延べ人数で747名を派遣するに至っております。
さらに、1987年より隔年毎に、ホームステイ先としてお世話になっているマニトバ青少年を招待し交流する事業を開始し、過去14回180名の高校生や大学生を招待し、交流を深めております。
また、国際交流以外に、遊びや運動、心のケアを通じて児童の健全な成長を支援する事業、食育を通じて児童の健全な成長を支援する事業に取り組んでおります。(財団ホームページ事業内容から転載)
理事として携わっています。
事業内容
アメリカ・カナダ海外研修派遣事業(1985年~)
カナダ・マニトバ学生招待交流事業(1987年~)
遊びや運動、心のケアを通じて児童の健全な成長を支援する事業(2013年4月1日~)
食育を通じて児童の健全な成長を支援する事業(2013年4月1日~)
佐藤株式会社
郡山ザベリオ学園
会津若松ザベリオ学園
郡山ザベリオ学園 中学校・小学校・幼稚園
郡山市立金透小学校
郡山市立橘小学校
学校法人たちばな文化学園 たちばな西幼稚園
学校法人辻学園 田村町つつみ幼稚園
あさひがおか保育園
あさひがおか乳児分園
郡山市立芳賀保育所
郡山市立鶴見坦保育所
婦人会保育所
ニチイキッズ郡山エスパル保育園
ニチイキッズ郡山とみた保育園
ニチイキッズ郡山あさか保育園
FSG保育園
まるみつ☆ひかり保育園
ケアキッズかなや保育園
編集中
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菊池賞は、故菊池辰夫(医療法人仁寿会菊池医院第2代名誉理事長 菊池信太郎 父)が医療法人仁寿会菊池記念こども保健医学研究所の設立記念事業として、後進の育成のために始めた事業です。
慶應義塾大学医学部小児科学教室2年目研修医の中で、優れた業績を発表した医師に授与しています。
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