子どもの心の発育を見守る活動


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子どもの愛着について

「愛着(attachment)」とは、生存や安寧を確保するために乳幼児が養育者に庇護を求めることであり、 子どもが過度なストレス状況(恐怖や病気、疲れなど)にある時に、養育者に接近や接触を求める行動によってその存在が明らかにされると言われています(山川賀世子2006)。

つまり、愛着関係が築けている子どもは、何かあったときや不安なときに愛着の対象となっている信頼する大人のもとに逃げ込み、安心することが出来るのです。

子どもの健やかな心の発育について

生まれてからすぐの新生児は、養育者とひとつの共同体のように行動していますが、すこしずつ自分は一人の人間なのだということを認識していきます。
その中で、絶対的に自分を守ってくれる信頼できる大人の存在を持ち、その存在に見守られながら一人の人間としての行動範囲を広げていきます。また、この信頼があるからこそ、反抗しても見捨てられないことを確信し、自分というものを確立するために反抗することが出来ます。

小学校にあがると、同性の同世代の仲間と付き合っていくうちに、親とは違う価値観に触れ、それまでの自分にないものを吸収していきます。
その後、思春期・青年期に「自分は何者なのか」に悩み、自分なりの考え方や生き方を模索することで、自分というものを確立させていきます。

保護者の心のケアについて

保護者の心のケアで必要なことは、子どもたちの成長とともに日々変化する保護者の心に寄り添いきめ細やかにサポートしていくことです。

PEP Kids Koriyamaでの定期相談では、震災後1年目は「放射線の影響下での子育て不安」、「外遊びができないことの体力不安」など、平成24年春くらいからは、「夫と離れて暮らす二重生活が、子どもの情緒不安定を起こしている」など、避難地域での新しい生活に慣れるためのストレスからくる、母親自身の疲労と情緒不安などが聞かれました。 秋になると「子どもの発達が遅れているのではないか」、「子どもが情緒不安定を起こしているのは私(母親)のせいですか」といった、震災前からあった問題や日常の育児不安や子どもの発達についてより深く知りたいという相談が出てきました。

決して取れることのない放射能に対する不安、食べることへの不安、子どもの成長に関する不安など、一人ひとり異なる不安に丁寧にこころを寄せる仕組みを作ることも必要です。
そのためには行政による相談窓口はもちろんのこと、関係する専門職は、保護者が来るのを待つのではなく、こちらから歩み寄ることが必要であり、こころが通うあたたかい街になることが、子育てに悩む保護者たちを救うことになるのではないかと考えます。
(郡山物語 大上先生、宗形初枝先生のコラムから要素を抜き出し編集してあります)

震災後の心のケア

震災後、子どもにとって一番大切なことは、子どもが安心していられる場所を確保すること、そして次に、PTSDの発症を予防するために子どもの手当をすることであると考えました。

震災後の子どもを取り巻く環境づくりを推進するため、PEP Kids Koriyamaにおいて、子どもへの関わり方や心や健康面などの相談会を開催しています。日時は、毎月第1・第3月曜日、第4土曜日の10時00分から15時30分の間です。
館内を臨床心理士が巡回して「お子さんの生活面での気になること」や「心や体の発達に関すること」、「子育てをしている上での悩み」などをお聞きしています。

また、震災を経験した子どもを持つ保護者のために、子どもとの接し方を提案することも必要です。
郡山市震災後子どものケアプロジェクトでは、家庭向けに「心の手当のリーフレット」を作成配付しました。

レジリエンス(Resilience)という言葉があります。これは、回復力などと訳され、災害後の対応能力の一つです。
この対応能力が高いと、辛い体験をはねのけるのではなく、しなやかに乗り越えることができます。 この能力を高めるには、「生きるための基本的要求が充たされること」、「家族が一緒にいること」、「生活リズムや日課があること」、「地域とのかかわりを持つこと」、が重要です。

今回の震災の1つの特徴は、非常に多くの人々に多様な形で影響を及ぼしたことです。
例えば、地震や津波による直接的な影響を受けた人々、放射能汚染によって影響を受けた人々、あるいはその両方が混在したり、 または間接的な影響のみを受けた人々と様々です。
したがって、復興を目指した対策を講じようとした場合、画一的な対策ではとても対応出来ません。

さらに、放射線問題に関しては、たとえ同じ地域であってもその不安の感じ方、影響の受け方は大きく異なり、より問題を複雑化しています。
特に福島では放射泉に対する不安などによって非日常な毎日が続くことによって、震災から時間が経っても傷が深くなっています。