活動について

子どもの「体の発育」を見守る活動

子どもは日々、成長と発達の段階にあります。子どもの身体の発育・発達に影響を及ぼす重要事項は、持って生まれた素質と、その後の子どもが育つ生活環境(食生活や運動習慣などの日常生活)です。特に、子どもの運動発達には身体を使った遊びが必要です
子どもたちに必要なからだ遊びや運動機会の質と量を確保するべく、子どもにとって望ましい遊び場や運動場の整備を進めています。同時に、プレイリーダーの育成や地域への派遣、からだ遊びや発育に関する各種イベントの企画・実施も手掛けています。また、健やかな子どもの発達と食育の啓発に向けた各種講演やワークショップの開催なども積極的に行っています。加えて、福島県郡山市を中心とした子どもたちを対象に、子どもの運動・生活状況、食育環境に関連した大規模な調査を行政や大学、復興庁等と連携して実施しています。

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子どもの「心の発育」を見守る活動

子どもの心の発達にも周囲の環境は大いに影響します。
特に小さい子どもは、母親を中心とした周囲の大人との関係性の中で、日々豊かな心を育んでいきます。今回の震災により、子どもたちは多大なる影響を受けました。震災直後、大災害後のPTSD(post traumatic stress disorder)の発症が危惧されていました。
私は、郡山市教育委員会、郡山医師会並びに関係団体と連携し、2011年3月29日に「郡山市震災後子どもの心のケアプロジェクト(後に、郡山市震災後子どものケアプロジェクトに改名)」を発足させました。そのプロジェクトマネージャーとしての活動の中で、臨床心理士と連携した事業や、各種講演会、遊び場やイベントでの子どもの相談会、家庭向けのリーフレットの作成、配布なども行っています。また、行政や大学、復興庁等と連携して、子どもの心のストレスに関する調査も行っています。

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子どもを「見守る地域」をつくる活動

近頃、”子どもの危機”が叫ばれています。 1980年代以降、体力・運動能力の低下や肥満児の増加をはじめとした子どもに関する様々な問題が、より頻繁に指摘されるようになりました。そして最近では、子どもたちによる残虐な犯罪や、一方で虐待児の増加、子どもの貧困などもクローズアップされています。
日本の子どもたちのこの厳しい状況の要因は、子どもたちを取り巻く環境がここ数十年来、『子ども中心としたもの』から『経済や効率を優先した社会』に変化したことであると私は思っています。今こそ子どもの目線に立った子どもの居場所づくりが求められています。この居場所という言葉には、家庭や学校、保育の現場、遊び場なども含まれます。 特に震災以降、子どもの遊び場の重要性が認識されるようになりました。私は、『子ども目線の遊び場・運動場』の必要性を訴え、郡山市内に東北最大級の屋内遊び場PEP Kids Koriyamaの設置活動を行いました。
一方で、小学校高学年以上の子どもたちが身体を思いっ切り使えて季節や天候の影響を受けない全天候型運動場の設置や、子どもがゲーム機を捨てて思わず飛び出していきたくなるような公園や校庭・園庭のリニューアル、小さな子どもたちが気軽に遊びに行ける小規模屋内遊び場mini PEPの設置に向けた提言を行っています。

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子どもの「健康」を見守る活動

私は地域の小児科医として、「すべては子どものために」という精神で小児医療に携わっています。診療所における一般の小児医療のみならず、地域の小児救急医療、予防接種や健康診断などの予防医療にも積極的に関わっています。
また、福島の子どもたちの健康を見守る小児科医の責任として、肥満児の現状やその解消に向けての基礎となるデーターの収集分析、教育現場での肥満児の取り扱い状況、肥満児の解消に向けた取り組みの提言などを行っています。
さらに、子どもの健康に関して保護者や関係者への啓発活動(講演)や、県外の方々に福島の子どもたちの現状と課題について知って頂く講演活動も行っています。 これらに加え、平成26年6月より、福島県放射線医学県民健康管理センターの委託を受け、甲状腺検査事業にも携わっています。

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