子どもの体の発育を見守る活動

子どもの成長と発達について

子どもにとっての毎日は、心と体の発育(体が大きくなること)と発達(色々なことができるようになること)の連続です。
子どもたちは、年齢によって発達する体の部位が異なり、その速度も異なります。
体を動かす能力の獲得に関してみると、生後まもなくから幼少期にかけての時期は、もっとも体を動かす能力が伸び、様々な体の「動き」を習得します。
また、小学校低学年の間に、運動神経が発達するのに必要な動きの種類を修得しなくてはならないと言われています。小さな子どもたちが、いとも簡単に自転車に乗れるようになるのを想像していただけると、その時期の子どもたちの能力がいかに高いかを容易に理解できると思います。
小学校後半から中学生にかけては、筋骨格系の発育がピークを迎え、力強さと持久力を獲得していきます。

子どもの遊びについて

現代の子どもの体力低下の背景には、子どもたちが発達段階で必要な「動き」を獲得できていないこと、つまり「動きの貧弱さ」があります。
その要因として、20,30年前には生活や仲間遊びで身につけられていた動きを、現代の子どもは経験しなくなっていることが挙げられます。昔の子どもは、いろいろな遊びから多様な動きをくり返して修得していました。

体力と運動能力を向上させるには、いろいろなパターンの「動き」を経験することが大切です。
いろいろな動きに没頭し、その動きをくり返すことで、体を上手に動かせるようになり、その結果として体力と運動能力の向上に繋がります。

そこで、現代の子どもが生活や遊び、運動で修得しにくくなった動きを「36の動作」としてまとめ、 ゲーム性を取り入れるなど楽しみながら動きを修得できるよう工夫しながら、教育現場をはじめとした様々な場面での普及を広げています。
(中村和彦.山梨大学教育人間科学部教授「運動神経がよくなる本」マキノ出版.2011)